「キャリアコンサルタントはオワコン」という声をネットで見かけ、資格取得を迷っていませんか。この記事では、キャリアコンサルタントが本当にオワコンなのか、需要・年収・活躍できる人の特徴まで具体的なデータをもとに解説します。結論として、工夫次第でキャリアコンサルタントは十分に需要がある資格です。
キャリアコンサルタントがオワコンと言われる理由
「キャリアコンサルタントはオワコン」という声が出る背景には、いくつかの具体的な理由があります。まずその実態を正直に見ていきましょう。
資格保有者数が急増して競争が激化している
キャリアコンサルタントの登録者数は2024年時点で約7万人を超えており、国家資格化された2016年以降、毎年数千人規模で増え続けています。供給が増えれば、当然ながら仕事の取り合いが起きます。
特に「資格を取ったけれど仕事が見つからない」という声が多い理由はここにあります。資格を持っているだけでは差別化が難しくなっているのが現状です。
AIによる代替リスクが指摘されている
ChatGPTをはじめとするAIの普及により、「キャリア相談もAIで済む」という意見が広まっています。実際に、転職サイトやハローワークのオンラインサービスでもAIチャットによる相談機能が導入され始めています。
ただし、AIが得意なのは情報提供や選択肢の提示です。感情に寄り添い、その人の人生観や価値観を深掘りするカウンセリング的な関わりは、まだ人間の強みとして残っています。
副業・フリーランスでは稼ぎにくいと感じている人が多い
キャリアコンサルタントを副業にしようとしても、セッション単価が1回3,000〜5,000円程度の相場から始まるケースが多く、収益化までに時間がかかります。月に数万円を稼ぐだけでも、多くのクライアントを集める必要があります。
「思ったより稼げなかった」という体験談がSNSで拡散されることで、「オワコン」というイメージが形成されやすい状況です。
それでもキャリアコンサルタントが必要とされる3つの理由
オワコン論に対して、実際のデータや政策を見ると、キャリアコンサルタントへの社会的需要はむしろ高まっています。以下にその根拠を示します。
国の政策として需要拡大が明確に打ち出されている
厚生労働省はキャリアコンサルタントを2024年度末までに10万人養成する目標を掲げており、現在もその取り組みを継続中です。詳細は厚生労働省 キャリアコンサルティング推進ページで確認できます。
企業へのキャリア形成支援義務の拡大や、ハローワーク・大学・支援機関での活用推進など、国レベルで需要を作り出す動きが続いています。
働き方改革・リスキリングの波が追い風になっている
政府が推進する「リスキリング(学び直し)」の文脈で、社員のキャリア支援を担う専門職としてキャリアコンサルタントの役割が注目されています。特に大手企業では、社内キャリアコンサルタントを設置する動きが加速しています。
また、副業・兼業解禁や転職市場の活性化により、「自分のキャリアを見直したい」と感じる人が増えています。相談需要そのものは確実に増加しています。
メンタルヘルスとキャリアを組み合わせたニーズが急増している
コロナ禍以降、働く人のメンタルヘルス問題は深刻化しました。「仕事が続けられない」「転職したいが不安」といった複合的な相談が増え、キャリアと心理の両面からサポートできる専門家への需要が生まれています。
メンタルヘルス・マネジメント検定やNLPなどの心理系スキルと組み合わせることで、差別化されたキャリアコンサルタントとして活躍できる可能性が高まります。
キャリアコンサルタントの年収・収入の実態
「オワコン」議論の核心の一つは収入です。実際のデータをもとに確認しましょう。
| 働き方 | 平均年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 企業内(正社員) | 350万〜500万円 | 人事・研修部門に所属。安定収入あり |
| ハローワーク・支援機関(非常勤) | 200万〜300万円 | パート・非常勤が多い。経験を積む場として活用 |
| 独立・フリーランス | 100万〜1,000万円以上 | 差が大きい。専門性と集客力で決まる |
| 副業(本業と兼業) | 年間30万〜120万円 | 土日に個人セッション。ブログやSNSで集客 |
企業内キャリアコンサルタントとして正社員で活動する場合、一般的な会社員と同程度の安定収入を得られます。フリーランスは収入の差が非常に大きく、専門性と集客力が収入を左右します。
キャリアコンサルタントで稼げる人・稼げない人の違い
「オワコン」と感じる人と、しっかり稼いでいる人の違いはどこにあるのでしょうか。具体的に比較してみます。
稼げる人の特徴
キャリアコンサルタントとして収入を得ている人には、以下のような共通点があります。
- 専門領域を絞っている(例:IT業界専門、40代転職支援専門、女性の復職支援専門など)
- SNSやブログで継続的に情報発信をして見込み客を集めている
- キャリアコンサルタント資格+αのスキル(コーチング、FP、社労士など)を組み合わせている
- 企業研修や講師業など、セッション以外の収益源を持っている
- 資格更新のための継続学習を欠かさず、最新のキャリア理論を取り入れている
稼げない人の特徴
一方、「稼げない」「オワコンだった」と感じる人には以下の傾向があります。
- 資格を取ることがゴールになっており、取得後の行動計画がない
- 専門分野を絞らず「なんでもできます」というポジションで活動している
- 集客や営業が苦手で、SNSや情報発信を全くしていない
- 資格取得後に追加学習をしておらず、知識がアップデートされていない
キャリアコンサルタント資格の概要と取得方法
そもそもキャリアコンサルタント資格について基本情報を整理します。初心者の方はここから確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格(名称独占資格) |
| 試験実施機関 | JCDA・CC協議会(年3回実施) |
| 受験資格 | 養成講座修了 または 実務経験3年以上 |
| 合格率 | 学科・実技ともに60〜70%前後 |
| 更新要件 | 5年ごとに更新(講習受講が必要) |
| 養成講座の費用 | 30万〜50万円程度(教育訓練給付制度が使えるケースあり) |
教育訓練給付制度を利用すれば、養成講座費用の最大70%(専門実践教育訓練の場合)が給付されます。費用面での負担を大きく減らせるため、積極的に活用しましょう。
キャリアコンサルタントが活躍できるフィールド一覧
「オワコン」と感じる人の多くは、活躍できる場所のイメージが限定的です。実際には多様なフィールドが存在します。
- ハローワーク・就労支援センター:求職者への就職支援が主な業務
- 大学・専門学校のキャリアセンター:就職活動中の学生をサポート
- 企業の人事・研修部門:社員のキャリア開発・面談を担当
- 転職エージェント・人材会社:転職相談・求人マッチングに活用
- 独立開業・フリーランス:個人向けキャリアコーチング、企業研修講師
- NPO・社会福祉法人:障害者・シニア・ひとり親世帯の就労支援
- オンライン(副業):ビデオ通話でのキャリア相談セッション
このように、キャリアコンサルタントが活躍できる場は7種類以上あります。どの場所を選ぶかによって、収入や働き方は大きく変わります。
キャリアコンサルタント資格を取得するならどの講座がいい?
養成講座はいくつかの機関から提供されており、それぞれ特徴があります。自分に合った講座を選ぶことが合格と資格活用への第一歩です。
たとえば、ヒューマンアカデミーのキャリアコンサルタント養成講座は、全国に校舎を持ち通学と通信を選べる点が特徴です。就職支援サポートも充実しており、初心者でも安心して学べる環境が整っています。
また、自分のペースで学びたい方にはユーキャンのキャリアコンサルタント講座も選択肢の一つです。テキスト教材が丁寧で、独学に近い形でスキマ時間を活用して学習を進められます。
まとめ:キャリアコンサルタントはオワコンではなく「使い方次第」
この記事の内容を振り返りましょう。キャリアコンサルタントがオワコンと言われる背景には、資格保有者の増加・AI台頭・副業での稼ぎにくさがあります。
しかし実態を見ると、国の政策・リスキリングブーム・メンタルヘルス需要の拡大により、キャリアコンサルタントへの社会的需要はむしろ増えています。稼げるかどうかは資格の価値ではなく、専門性・情報発信・スキルの組み合わせで決まります。
- 資格を取得してからの行動計画を明確にする
- 特定の業界・ターゲット層に絞った専門性を磨く
- SNSや発信活動で見込み客を集める仕組みを作る
- 資格+αのスキル(コーチング・FP・社労士など)で差別化する
- 企業内・支援機関・フリーランスなど複数の活躍の場を検討する
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